商い

商売はたのしんでやるのが一番

商売に必要なものって何だと思いますか?世の中のトレンドを把握する。商品サービスの中味を磨く。競合を調べる。独自性をつくる。価格対策をする。いろいろと浮かんでくるでしょう。でも実はそういうこととは全く違う次元のものがあります。自分がたのしんでやるということです。

天職塾では月1回、卒業生起業家に来てもらって自分の体験談を話してもらう場があります。現役起業家トークライブなんて呼んでいます。起業して現在にいたるまでのどんなことをしてきたのか?なぜ今の仕事をしているのか?苦労したことは?など赤裸々に話してもらいます。

今回は写心家の永田知之さんに登壇してもらいました。近況の中で、女子サッカーチーム撮影の様子の話になりました。「50歳を過ぎたおっさんが炎天下に長時間走り回ってます。効率とか考えるとまったく採算はとれてません。でも彼女たちの笑顔を撮るのがたのしくてやってたりします」

永田さんは、時間単価で仕事の依頼を受けています。この仕事はそういうものを度外視してやっているわけです。何でそんな割に合わないことをするのでしょう?「たのしいからやっている」というのが理由です。お金のためだけの仕事なんて長続きしません。

自分がたのしんでいるとそれが相手にも伝染します。自分の心を一番良い状態にすることもできます。お互いが気持ち良い時間を過ごせます。お客さまと良い時間を繰り返していると、自然に好ましい関係ができていきます。

ビジネスをやっていると、戦略とか戦術とかに頭が行きがちです。もちろん節目節目でそういうものを組み立てていくことも必要です。でもそれ以前に大切にしたいこと。それがたのしさです。自分がたのしくあることを忘れないようにしましょう。

商いはたのしむ