商い

個人店が大手競合に立ち向かっていく方法

焚き火のシゴトを終えて自宅に戻る途中のこと。以前ネットでみて気になったお店のことを思い出しました。こだわりのアウトドアグッズの店です。車で近くだったので寄り道することにしました。

グーグルマップでたどっていくと、駅の近くで割と便利な場所にありました。まだオープンして半年。2階建ての1階に店舗がありました。しばらくみているとオーナーが話しかけてきました。

「雑誌か何かをみて来られたのですか?」「ネットで見つけました」「○○というサイトですか?」「あ、そうではなくこういうところからリンクをたどりました」「どちらからいらっしゃったのですか?」「○○です」

出店間もないこともあり、どうやって知ったのか、住まいがどこなのかを余念なくヒアリングしている様子。

「近くに大手競合があるので同じものを並べても意味がありません。1割も同じものは置いていません」と明言していました。近隣にあるのはアウトドア専門で有名な店舗です。たしかに同じことをやっても太刀打ちできません。

「これはこないだ中国のバイヤー展示会に行って仕入れてきました。他にはないものです・・・」などいくつかのニッチな商品を説明してくれました。たしかに日本ではなかなか目にしない韓国メーカーの品物など工夫が凝らされています。

一方でネットで目にしたものもそれなりにあります。価格が定価ベースで少々高め。大まかに知っているのでわかります。今回は起業家として頑張ってほしいという気持ちでポットを購入しました。あとで調べるとアマゾンで2000円安でした。

今はほとんどネットで全てのものを売っています。店頭で品定めをしてネットで購入するといったことをする人もそれなりにいるのはないかと想像しました。現に自分もそうするでしょう。

この価格差を何で埋めていくのか。「ここに来たら知らない情報を教えてくれる」「自分のことをよく知ってくれていて、今おすすめのものを知らせてくれる」「困ったときに気軽に相談に乗ってくれる」「あの店主なら信頼できる・・・」

これからが店主の腕の見せ所になります。まだオープンしたばかり。紆余曲折が待っているでしょう。頑張ってほしいです。

きらりと光る小さな店になろう