感情

地方で人の温もりに接する

時間に追われ、人混みの中、慌ただしい毎日。通勤で我先にエスカレーターに乗ろうと人をかき分けるような状態。自分のことしか考えていない感じ。ほんと疲れますよね。

八戸に講演に行きました。実は2年前にも一度お邪魔した場です。そのときは冬でした。冷たい雨が降っていたので、ろくすっぽ周囲を見る余裕がありませんでした。今回は晴れ。街並みを見ながら歩くことができました。道中には神社のお社などもあって風情のある風景でした。

その日は、マンションの知人に気の利いたお土産を買って帰ることになっていました。できたらお酒のつまみになりそうなものがいい。と言っても現地の名産品すらわからない状態です。そこで主催の担当の方に訊くことにしました。

「お酒の共になりそうなお土産買って帰りたいのですが、何かいいものありますか?」「イカと言えば函館という感じですが、実は八戸の水揚げ多いんですよ」「へえー」「チーズたらのイカ版みたいなのがあって人気です」「なるほど。じゃあそれ買います」すぐに決まりました。

「お酒はたしなまれますか?」と質問されました。「はい、たしなみます。たしなまれますか?」と逆に質問。すると「はい、たしなみます笑」ときっぱり。歯切れが良くて気持ちがいいです。何気ない会話ですが、心が通う感じがしました。

夕暮れ時、電車の乗り継ぎまで駅前のベンチに座って時間をつぶしました。人も少なくてバスの行き来をぼんやり眺めていました。都会にはない風景で心がほっとします。どこに行っても地方には独特のあたたかさがあります。たまには人の温もりにふれること。心が満たされると同時に人に優しくありたい気持ちが生まれます。

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