営業

信頼できる営業のキーワードは安心感

家族が自損事故を起こしてしまいました。夜間で見えづらい場所でのバック操作時。突き出た壁が見えなくて後部窓ガラスがすべて割れてしまいました。車の損害のみです。実は1年ほど前に自分でもやってしまったのと同じ現象。あってはならないこと。でも起こっってしまった以上仕方がありません。聞いたときはうろたえましたがとりあえず対応することにしました。

ディーラー営業マンに電話、事情を説明しました。「そうでしたか。三宅さん、お仕事はどのようになっていますか?」「当面すぐに必要ということではないですが代車があると助かります」「わかりました。では対応策をまとめてご連絡します。少しお待ちください」といって電話を切りました。

お仕事は?と訊かれたのは、焚き火関係で車を使うのでそこはどうかという質問でした。適切でした。車がなくなって一番に困るのはそこです。頭に血がのぼっていたので肝心なことを忘れていました。彼はピンポイントでそこを確認してくれたのでした。

時間を置くことなく電話が掛かってきました。「当座の代車を用意したので車を持ってきていただいてよろしいですか?」とのこと。すぐさま持っていきました。「大変でしたね」笑顔で迎え入れてくれました。神妙な顔つきをされると逆に困ってしまうところ、さりげない気遣いです。

「フロントサービスに確認させます。中でお待ちになってください」と言って事故箇所をチェック。「残念ですが、ボディまで達しているのでバックドア丸ごと交換になってしまいます。となるとそこそこ費用が掛かるので保険の方がいいかと思います」

「保険を使った場合、これこれこうで更新後の保険料が大きく上がってしまいます。きついですよね?」「それはちょっときびしいですね・・・」「今はこういうプランなので少し条件を絞ると現状の価格に近づけることができます」「なるほど・・・」「どうするかはその時考えるとして進めてよろしいですか?」「はいお願いします」「承知しました。では保険会社への連絡などするので少しお待ちください」

事故箇所は思ったより重症。費用も掛かります。保険適用しかありません。保険料が上がってしまうだけの選択肢しか聞かなかったらどうしようと不安になります。ここで事情をふまえ代替え案を用意してくれていました。どうするかはこれからですが、選択肢があることで少し安心できました。

持ち込み翌日には修理完了までのつなぎの代車も手配してくれ業務にも支障は出ていません。ちなみにやりとりは土日の商談かき入れ時、営業マンはきっと忙しかったはず。そんな中、合間の時間を使って適切に動いてくれたことが想像できました。

事故は予測不可能、ある日突然起こります。緊急事態なので精神的にも不安定になっています。どうしよう・・・慌ててもいます。そんな中、急な連絡が入ると営業マンもうろたえてしまうことでしょう。もし相手が自分と同じように慌てていたら余計に不安は増大します。逆に「僕にすべてお任せください」とドーンと構えていてくれるほど安心できるものはありません。プロがいて助かったと思う瞬間です。

困ったときに冷静かつ的確にアドバイスをしてくれる。事務的ではなく相手の気持ちを汲んでそれができること。こんな人が数人いたら生活に困ることがないですよね。「今度、○○さんにお土産買ってこないとね」妻が言いました。営業マンとしてのあったらいい姿を目の当たりにした出来事でした。

困ったときこそ安心感