人に何かを教えるという場面がありますね。相手に伝えるためには自分の考えを整理し、わかりやすい資料や言葉をつくっていく必要があります。でも実際やるとなかなか難しいもの。そんなときは話してみて相手から教わるという手があります。
先日、焚き火コミュニケーション検定の講義を行いました。焚き火とコミュニケーションを掛け合わせた独自の理論。相手にわかりやすく伝えるために磨きをかけています。何度も話しているコンテンツですがその中で気づいたことがあります。
毎回、講義をするたびに自分がしゃべっていることがレベルアップするのがわかります。それは何度も反復していることが理由にあると思います。「ここはこうしゃべった方が相手に伝わるかも」「ここでは事例を交えた方がわかりやすい」など自分の声を聴くこと、相手のリアクションをみることで気づきを得ます。
もう一つの理由は、受講者からの声です。講義中、節目節目で気づきと学びを共有してもらいます。受講者は受講者の言葉で表現します。自分が相手に伝えようとした言葉より受講者から出る言葉の方が伝わりやすいものもあります。まさに教えながら自分が学んでいると実感する瞬間です。
例えば、僕が「買い出しをすることでお互いの会話のキッカケがつくれる」という話をします。すると受講者は、「買い物すらコミュニケーションのツールになるということを学びました」とコメントします。そうそう、それが言いたかったことなんです!という感じです。
相手に伝わる言葉は相手の口から出てくる言葉。そんなことをいつも感じています。
発信側の言葉をユーザーの言葉に変換しよう