昨日は映画鑑賞デー。毎月1回程度は映画をみて頭の発想を広げようと不定期でやっています。今回観た映画は「閉鎖病棟~それぞれの朝」。ストーリーはこんな感じです。
—–長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても明るく生きようとしていた・・・(東映HPより引用)
精神科病棟という普通の人には知らない世界が描写されています。なかには壮絶なシーンもあります。そこにいる患者たちはそれぞれに過去に深い事情を抱えています。同じ病棟で暮らす主人公の秀丸(鶴瓶さん)は、そうした人たちを無条件で受け止めます。
決して多くを語るわけではありません。でもそのひと言ひと言、まなざし、姿勢が優しさに満ち溢れています。そして最後は受け止めるがゆえに自分の身を犠牲にしてまでみんなを守る行為に出ます。死刑囚でありながら死刑執行に失敗し、この世の者ではなくなった過去があるからこそなれるものでしょう。
相手を受け止めることの本当の意味。その難しさ。鶴瓶さんの好演をみて多くの気づきを得るとともに懸命に生きることの尊さを学びました。心に残る一作です。
相手を受け止める本当の意味