あり方

世の中にまだ存在しない90%を自分たちの手で生み出す

スープストックトーキョーを手掛けるスマイルズ遠山正道社長の記事がかなりグッとくる内容でした。まさにその通り。僕自身もそうありたいといつも考えています。以下日経MJ2021.6.11の3面からの引用になります。

個展を開いたり、アーティストを支援したりする活動は、私にとって複業のひとつ。スマイルズでは複数の仕事に携わる複業を持つのは社長の私だけではありません。

社員の個性を尊重し、活躍できる場や機会を提供することはスマイルズの社風でもあります。社外複業やグループ内複業を認める「ピボットワーク制度」と社員の休日休暇を年間120日とする「生活価値拡充休暇」を同時に導入しました。「働き方改革」ではなく「働き方開拓」を目指しています。

私たちがわかっていることは、世の中の10%にすぎず、残りの90%は真っ暗な闇のなかにある未知のものだと考えています。世の中にまだ存在しないものを自分たちの手で生み出すことは、非常にエキサイティングな体験と言えるでしょう。

スマイルズは社員一人ひとりが自分ごととして事業に取り組んでいます。90%の真っ暗な闇の世界で、自分にしか見えない光を見出して形にする。アートもビジネスも自分ごとのアイデアを形にしていく発想は同じだと思います。

世の中で誰もがわかっている10%だけを見ていても、新しいものは生まれません。もしかしたら、一般のマーケティングはこの10%だけを見ているのかもしれません。その意味で、自分ごとからビジネスを考えるスマイルズにマーケティングは存在しません。

「非常にエキサイティングな体験」「自分ごと」の2つの言葉が特に響きました。ホームページをみると従来の会社のものとは一線を画すイメージ。会社のあり方そのものにヒントを与えてくれる存在です。

今、世の中で見えてないことをやろう