日々生活をしていて誰かの助けをもらっていることってありますよね。自分の中ではあまりに身近すぎて意識の中から消えてしまうようなこと。そんな当たり前のようになっていることにこそ感謝をしないといけない。今回はそんな話です。
ある日の出来事です。企画会議があり全体のまとめ役をしていました。裏方をやってくれていたAさんは会議の進行が滞らないように自ら雑用を引き受けてくれました。とても助かりました。雑用で走ってくれている中、Aさんがその日のために丹精込めて準備してくれたものを軽々しく配ってしまいました。「私が自分の手で配りたかったのに・・・」雑用から戻ってきたAさんは大きなショックを受けました。「私の存在価値ってどこにあるの・・・」Aさんの存在を無視した行為をしてしまったのです。しかも本人に言われるまで気がつきませんでした。
今までの自分を振り返ってみます。あの時、この時。もしその人がいなかったらどうなっていたでしょう。苦境に立ったとき、つらかったとき、その人が支えてくれたから今の自分があるはずです。人はうまくいっている時ほど、自分の周りが見えなくなります。自分一人で動かしているように錯覚します。そんな時こそ一番身近にいる人の気持ちをちゃんと考えてあげないといけません。
でもね、これが一番できないことだったりします。当たり前になっているからです。自分一人で毎日が動いているなんて思ったら大間違い。よく自分は生かさせているなんて言いますよね。大げさな言い方だなあと思っていました。でもそういうことなんです。人は誰かに助けてもらいながら生きているのだと思います。自分の身近にあることへの感謝。常に忘れないでいたいものです。
一番身近な人のことを考えてみる