あり方

自己開示のタイミングで人は成長する

毎月定例で開催するオンラインゼミ。シゴトづくりをフォローアップする場です。メンバーの課題取り組みに対して、これでいいんだろうか?をグループコンサルティングで解決していきます。

「実は2週間前に会社から通告を受けました」

Aさんが自分の番になってこう切り出しました。—給与を4割カット。それでよければこのまま会社に残る。イヤなら辞める。—ズバリ言わないまでも要約するとこんな内容だったと。

ショックを受けたこと、どうしようか悩んだこと、内心を全て明かしてくれました。悩んだ末、奥さんとも相談して、会社を辞めることに決めたと。「こんな自分をどう思いますか?」という問いかけでした。内容が内容だけにメンバーはフィードバックに困っていました。

「人生相談みたいになってすみません」こんなコメントを残してくれました。とんでもないです。起業や複業は単なる手段です。人生をどうしていくかを一緒に考えよう。そこが一番大事です。こうして胸の内を明かしてくれたことに感謝しています。

Aさんは50代。50代にもなるとそれなりの経験をしています。会社での地位も上にあり、自負もあります。立場、プライド、虚栄心、弱みを見せたくない・・・そんなことがじゃまをして普通は内心なんて言いません。

でもこの場では話してくれました。そう素直になれたんですね。いろんなしがらみを取っ払ったらどうしたいのか?全てのスタートはここです。

自分の状態を素直に受け止める。そうすることで、どうしたらいいかシンプルに答えが出る。ピンチがチャンスに転じる瞬間です。自己開示とは自分の気持ちに素直になること。それが本質。だから成長できます。自己開示をしたときから加速していった人たち。これまでたくさんたくさん見てきました。

長らく続くコロナ禍。いつ何時何が起こるかわかりません。自分に素直になってどうありたいのか考えてみましょう。

胸の内を明かしてみよう