行動

60点主義のすすめ

ビジネスは未知の世界です。起業は今まで誰もやったことがないことを手掛けていきます。それをやって買ってもらえるのだろうか?お客さまは集まってくれるのだろうか?そのためにはこうしてああして・・・思いが巡ります。答えのない旅に入ってしまいます。

「これをやったらこんなことが想定されて、その先にはあんなことが起こるかも・・・」いろいろ考えれば考えるほど不安が出てきます。不安になるとその上に不安が重なっていきます。不安が大きくなると人は動かなくなります。止まってしまう現象です。一度止まったらもう一度動き始めるには相当のパワーが必要になります。

最初から形をつくろうとして時間やお金を投じてしまうと軌道修正が難しくなります。ビジネスを立ち上げるときは後で軌道修正できるように完成形や理想形を目指さないことです。お客さまあってのビジネス、軌道修正は必ず発生します。そもそも自分の理想形は独りよがりなものでしかありません。

心がけてほしいのは「60点主義」。それ以上は必要ないです。集中して考えて練り込んで出てきたものが60点まで来たらあとは動いてみる。お客さまからの反応をもらって試行錯誤のサイクルを速くまわす。「速く」まわすというところがポイント。どんどんまわしていけば改善スピードも上がっていきます。

サラリーマンをやっているとやろうと思ったことがすぐに実行に移せないこともが多いでしょう。やれ根回しだ、稟議だと言っていたら日が暮れてしまいます。やってみないとわからないのにあーだこーだ。できない理由ばかり並べます。そんなことを繰り返していても進化なんてしません。仕事はたのしくなりません。

僕もサラリーマン時代、悔しい思いをたくさんしてきました。自分で決めて自分で動きたい。だから自分でやる道を選びました。「それおもしろい!」と思ったら数分後には動いています。そのことでどれだけ失敗したかというとたかが知れてます。やらないで後悔した方がずっとストレスになります。

完璧主義を捨て60点主義へ。一度考え尽くしたらあとは動きながら考える。身のまわりの小さなことから試してみてください。物事がガラガラと音をたてて動き始めますから。

今できることをやろう