あり方

災害は自分事にならないとわからない

台風19号が甚大な被害が発生しました。時間が経つにつれてその全貌が明らかになっていきます。報道されているのは一部なのだと思います。各地でとんでもないことが起こっています。

台風の翌日、山のオフィスに向かいました。標高700メートルの山の上で風が強いこと、建物の裏が斜面になっていること、雨戸がないログハウスの窓に応急処置しかしてこなかったことなど不安な要素だらけ。少しでも早く現場を見たいという気持ちでした。

いつもの道中では川が氾濫して通行止めが続出。やはりただ事ではないなという感じです。そして山道に入るところにも通行止めの看板が立っていました。そこには途中の道が崩落している写真が貼ってありました。道がなくなっています。「あちゃあ」驚きました。やむを得ず、別のルートから登ろうとするとその入口にも通行止めの標識。倒木があるようです。

このまま帰るわけにもいかず、遠回りになる最後の迂回ルートへ。入口にはこの先行き止まりの標識。万事休すと思ったところ、復旧工事に来ていた人がいたので訊いてみました。「峠までは上がれるけど下りられないよ」と教えてくれました。恐る恐る上っていきました。

峠まで上り切ってあと少しのところまで来ると、道路に岩や土砂が流されているところがありました。慎重に車で乗り越え何とか現地到着。ベランダの屋根板が一枚飛ばされ、外に置いていたゴミ箱が斜面に飛ばされていた以外は事なきを得ました。

翌日、崩落した道を見に行こうとしたら、隣りにあるパラグライダー屋さん関係の人が総出で道に上がった泥を取り除いていました。スコップを持って参戦した後、昨日唯一通れる道をふさいでいた岩と泥の一部を取り除き通路を確保しました。

いつも通う道が崩落し、迂回ルートも通行止め。修復ができるまでどうするかという感じです。テレビをみていると被災地の惨状が映し出されます。大変だなあと思いながらもどこか他人事でした。建物には被害がなかったものの、今回こうして自分にも降りかかってきたことで考え方に変化が出ました。

自分事で考えられることの大事さ