商い

AIに振り回される予感を感じるホテル

帰省で岡山に行ってきました。お正月の日程の中、急遽決めたので、ネットでビジネスホテル素泊まりの予約をしました。宿泊したのはこのところ急成長で全国展開している某ホテルでした。

エントランスを入るとシャンデリアがありゴージャスな造りです。フロントの前には自動チェックイン機がドーンと並んでいます。すげえーって感じです。でもここからがが大変でした。タッチ画面になっているのはいいですが、何をどうしたらいいかがわからない。フロントの女性が「次はこちらを押してください」「次はここです」と一つひとつ付きっ切りで教えないと前に進めない状況でした。

結局10分以上そこにいて手取り足取り教えてもらいながら操作をしていました。その間に後ろには次のお客さんの列が並びます。いったい何のための自動チェックイン機なの?と感じさせます。思わずフロントスタッフに「毎回説明が大変でしょ?」と訊くと、「お客さまの台帳をつくらさせていただいております。お手数をおかけして申し訳ありません」と返答。かわいそうな限りです。

朝起きて、ネットにつなごうとWIFIのパスワードを調べようとしました。すると部屋の案内冊子が見当たりません。全て一括管理しているテレビの画面の中にしか表示がないのです。便利な反面、もしシステムダウンしたらどうなるのだろうと思いました。

オープンして間もないのかとてもきれいで快適、大浴場もありうれしい限りです。一方で一度しか使わないのにちゃんとした歯ブラシ、やり過ぎのセキュリティ、ここまでいるのというゴージャスな設備といったイメージ。両者のバランスがほしいですよね。

全てがコンピュータに一元管理され、一見見事に見えます。でも見方を変えると、そんな機械に人間が振り回されている感が否めません。人間がやることと機械がやることの区分け、ちゃんとやらないと末恐ろしくなります。

何が目的なのかを間違わないようにしよう