コミュニケーション

相手の話は最後まで聴こう

「まだ話の途中なのになあ・・・」「自分のことばかり話してるよなあ」こんなふうに感じることってありますよね。コミュニケーションには相手があります。相手とのキャッチボールのようなものです。でも相手が不在になるケースがあります。

先日、焚き火のシゴトで雑誌の取材を受けました。モデルさんが登場して焚き火を体験する企画です。最初にモデルさんと派遣会社の代表がやってきました。

代表:「ここはどういうところなのですか?」
僕:「これこういう場所です」
代表:「ご当地でおいしいものは何ですか?」
僕:「こんなものですね」
代表:「うちのモデル、何歳に見えます?」
僕:「・・・あ、そうですね・・・」

質問してきたことに答えると答えに対するものではなく、すぐに違う話題に移ります。明らかに食い違いが出てきます。数回こんなやりとりがあり、それ以上質問に答える気をなくしてしまいました。それからは通り一遍の会話で終わりました。

次に雑誌のスタッフがやってきました。ひと通りの打ち合わせを終えて早速撮影に入りました。焚き付け拾いという焚き火ではとても大切にしているシーンです。スタッフは森の中を歩きながらいろいろと雑談をしてきます。

これも記事にする一環かなあと丁寧に受け応えをしていました。雑談の中にその作業で大切にしている言葉も伝えていきます。でもしばらく様子をみていてもメモをとっているようには思えません。単に自分の興味できいていたようです。

撮影の仕方もモデルに不自然なポーズを要求して、自分たちが撮りたい場面のみ行っています。その後も掲載したい場面のみメモをする。ここはちゃんと見てね聴いてねという肝心なときにその場にいない、メールでやりとりしているなどしていました。

仕事なのでやむを得ないところはあります。時間内で効率的に終わらせたい気持ちもわかります。ただ相手がある中での仕事、もう少し配慮がほしいなあと感じました。

両者に共通する点。それは目の前の相手の話を最後まで聴いていないということ。相手が話している途中で割り込んでくる、自分の都合のいいようにきく、途中で端折る・・・こんなことの繰り返しです。こうなると話す気は失せていきますね。

相手に質問したら答えにちゃんと反応する。話を最後まで聴く。一見当たり前のことです。でも意外にできていないことが多かったりしますね。意識したいものです。

自分がされたらいやなことをしていないか振り返ってみよう