「カウンセラーになりたいので、カウンセリングを学ぶ学校に通っている」「相談業務がしたいので、キャリアコンサルタントの資格を取りに行っている」働き方モヤモヤ相談でちょくちょく出る話です。勉強熱心なのはすばらしいことです。でもシゴトづくりをする上でこのやり方は正しくありません。
ちょっと想像してみてください。今後のキャリアをどうするか悩んでいて相談に行こうとしていたとします。どこに行けば誰に会えばいいのか探しています。ちゃんとしたところなのか?これまでの実績は?実際に相談に行った人はどんな人?そんなところを見ながら選択肢を絞っていきます。その結果、最後に二人の候補になりました。
プロフィールを見ると、一人は立派な資格をたくさん持っている人でした。もう一人は過去自分自身がキャリアに悩んでどうしたらいいか長いトンネルをくぐってきて今があるということを書いていました。さあ、どちらの人を選びますか?もっとも大切なことは相手の心を受け止められる器があるかどうかです。スキルは二の次です。
木に例えて見ます。幹になるものが実体験です。枝になるのが知識やスキルや資格です。軸足になる幹があって、さらに木を大きく広げていくために知識や資格があります。実体験をベースにシゴトをはじめ、実際にお客さまと接し、必要なことを学んでいきます。実体験の裏付けになる知見をインプットしていきます。体系化というステップです。シゴトはやりながら育てていくものです。
ありがちなのは先に知識を学ぼうとすることです。「とにかく資格を取らないといけない」そう考えてしまうことです。これをやると単なる頭でっかちになるだけです。実体験あっての知識。この順番を間違わないようにしましょう。
頭でっかちはシゴトにならない