コミュニティメンバーのシゴトづくりを定例でフォローする場でのこと。Aさんは自分が何をやっていけばいいか定まり切らずにここまで来ました。新型コロナ禍、職場でマスクが不足していることを目の当たりにし、自宅にあるミシンで作ってみようと考えました。ミシンはお父さんが家業で使っているものです。見よう見まねで出来上がったマスク。職場の人たちはみんなよろこんでくれました。全くのど素人が作ったものがこうして誰かの役に立つ。Aさんはこれをやりたいと思いました。そしてミシンで生計を立てられるようになりたいと明言するまでに至りました。
和歌山の人口500人の小さな町でケーキ屋さんを開業するBさんの話を取り上げている番組がありました。お客さまが集まるか否かもわからない場所でなぜ開業しようと思ったのか?自分の生まれ故郷であること、お父さんがケーキ屋の経営に失敗していることを知ったこと、とにかく自分がやりたいと思ったことがその理由です。
家業のミシンに目覚め、この道で行こうと決めたAさん。和歌山の人口500人の町でケーキ屋さんを開業するBさん。どちらも自分がやりたいことへ向けてシンプル、ストレートに進もうとしています。「何がしたいんだろう?」「これいいんだろうか?」「こんなことをしてお金になるんだろうか?」みんなやり始めるまでは頭でっかちになりがちです。でも、突き詰めればこれしかないのですね。
僕自身、時を同じくして、先週はこれからどうありたいのか?どこへ向かっていくのか?そんなことをめずらしく自問自答していました。今、頭の中にあることをランダムに紙に書き出していきました。メモは十数枚になりました。そこからさらに整理。一人戦略会議といったところです。
毎日をたのしく生きること。これが全てのゴールです。そのために必要になるのが健康とシゴトとお金。健康を害することもなく、これまでシゴトをやり続けてこれたのは好きなことをやってきたから。その結果、対価をいただくこともできました。仕事が趣味的な性格。好きなことじゃなければ継続できなかったと感じます。
好きなことを仕事にしよう。みんなそれができたら最高と思っていますよね。「好きなことを仕事にしたら、たのしくなくなるんじゃないの?」そんなふうに思う人もいます。「仕事とプライベートを分けたい」「オンとオフの切り替え」などとも言います。でもやっぱり好きなことをシゴトにするのが一番。改めて感じる一週間でした。
やりたいことに素直になろう