潮流

「現場・現実・現時点」既成概念を取り払って今をみる

埼玉県比企郡の市町村が合同で開催するセミナーに参加しました。テーマは着地型観光。観光客の受け入れ先が地元ならではのプログラムを企画し、参加者が現地集合、現地解散する新しい観光の形態をそう呼ぶそうです。これまでの旅行会社が企画して参加者を目的地へ連れて行くものとの比較で出てきたカテゴリーです。

観光業界もインバウンドがすごい勢い。なんと2年後には外国人旅行者数が日本人旅行者数を上回るとのこと。そんなところまで来ていたのかと驚きました。企画内容としては、自然景観・たのしい時間・美味しい食の3つははずせない基本。さらにご当地ならではのもの、誰にでも手軽、フォトジェニックという要素が必要と解説していました。

観光地と呼ばれるありきたりな場所へ行くより、地元の普段の生活を体験できるものが人気。ある地域では地元のスナックをまわるようなツアーも企画されているそうです。メインになっているのはひとり旅、できるだけ自家用車は使わないなど従来のものとは全く違う実態になっている統計を見せてくれました。

旅行会社が大人数、団体を観光に連れていくものから、地元の人が少人数の個人を相手に現地集合、現地解散で参加型で組み立てるものへ。名所旧跡をたくさん観てまわるようなものから、参加したいものだけに絞ってじっくり過ごしたいというニーズへと。ある意味真逆の方向へと変化しています。自分の業界でも同じようなこと言えるのではないでしょうか?いつまでも従来の形にこだわっていると、どんどん取り残されていきます。大切なことは「今」お客さまが何を求めているのか?「現場・現実・現時点」これに尽きますね。

今までにとらわれない