行動

現場に入って経験することで道は拓ける

長野の安曇野へ講演セミナーに行ったときのことです。「三宅さん、こっちに来るんですよね。会いませんか』Kさんからうれしいメッセージが届きました。Kさんは5年くらい前、天職塾でご縁のあった安曇野に住む友人です。出張前日に予定を合わせることにしました。

松本駅まで迎えに来てくれました。現地まで向かう車の中。社交辞令的な会話なんてありません。いきなり今やっていること、これまであったことをずっと話し続けています。その言葉一つひとつに力強さを感じました。自信を持ってしゃべってるなあ・・・受けた第一印象です。

天職塾の門を叩いてくれたとき。Kさんは東京に住んで週末に田舎へ通う生活をしていました。そんな中、週末田舎暮らし的なことをシゴトにしたいと考えていました。

その頃は、なかなかやりたいことが明確にならず、決断にも躊躇している姿をよく目にしました。自信がありません。「うーん、どうしようどうしよう・・・」そんな場面の繰り返しでした。

その後、現地へ移住することを決めました。やりたいことをいろいろと試みました。閉鎖的で外部の人間を受け入れてくれない、現地独特の風土の中職場でも苦難にあう、ことごとくカベに当たりました。

その後も諦めることなく、人のつながりをつくるためにあらゆるところに顔を出し続けました。そんな中、後押ししてくれる仲間が少しずつできていきました。最近はそうした地道な活動があって、自分が呼びかけると人が集まってくるようになったそうです。

現在は「もったいない柿」プロジェクトを推し進めています。高齢化の中、収穫されずに放置されている柿。鳥や猿に食べられるだけの姿をみて何とかしたいと収穫や加工体験を企画して、柿が生かされる仕組みづくりです。とても共感するシゴトづくりです。

Kさんの力強さ、歯切れの良さはどこから来ているのだろう?考えました。理由は現地へ移住して4年もの間、試行錯誤してきたからだとわかりました。お金になっていないのが課題と言っていました。でもその佇まいをみて軌道に乗るのは近い将来だと確信しました。

わからない中あーだこーだ考えていてもラチはあきません。とにかく現場に飛び込むことです。苦難は待っています。でもそれが一番の近道です。Kさんの姿から学びを得ることができました。

答えは現場にしかない