コミュニケーション

弱音も含めて何でも話せる安心安全な場

他人には自分の弱いところは見せなくないもの。内側とは裏腹にがんばってしまうときってありますよね。強気でいくのも大事。でも時には素直な気持ちになることの方がもって大切です。

天職塾で10年にわたりずっとやり続けているチアワーク。4人程度のグループに分かれて、これまで自分がやってきた活動内容と今抱える課題をみんなに話し、グループのメンバーからフィードバックをもらうという場です。その中でこんな光景を目の当たりにしました。

Aさん:「今メディア発信を集中してやっています」「でもなかなかうまくいかなくて困ってるんですよー」

周囲のメンバー:「あれだけバンバン発信しているのに何がカベになっているのですか?」「傍目にはぜんぜんそんなふうに見えないですよ」

Aさん:「いやあ、表向きはそうなんですけどね・・・」「これでいいのかなあ?といつも思いながらやってます」「こう見えて結構自己肯定感が低いんですよねー」「結局のところ自信がないんだと思います・・・」

こんな場面がありました。Aさんは周囲のメンバーからすれば少し先を行く先輩です。立場的には後輩たちに良いところを見せたいはず。でもホンネで話していました。よほど行き詰っていたのでしょう。そんな姿を見ていて素晴らしいと感じました。

何でも話せるとは、言いにくいことも含めて話せるということです。この場では何を言っても受け止めてくれる。批判や否定もないそんな状態です。その場で強がっていても後になってほころびが出ます。であれば自分の弱いところも含めて全部出したらいいんです。

一人で思い悩んでいても良いことなんてありません。事は前に進みません。そんなに強い人間なんてそうそういませんから。どうしようもなくなる前に気の置けない仲間に自分の内側を話してみましょう。

弱音も含めて何でも話せる安心安全な場。これがあるとないのとでは雲泥の差。持っていたいものですね。

頑張りすぎず、たまにはホンネを言おう