埼玉東松山にある「五穀みそらーめん味噌屋蔵之介」。その名の通り、味噌ラーメンのお店です。山のオフィスに行ったときにちょくちょく寄ります。巷にはスープに味噌を溶いただけの味噌ラーメンはよくありますが、ここの味噌スープはコクがあって味に深みがあります。中太のちぢれ麺がスープに絡んで絶妙の味わいです。そんなわけで、はじめて食べた日からファンになりました。
なかでも野菜たっぷり味噌タンメンは絶品。そんな味噌ラーメンにちょうどいい感じに炒めたもやし、にら、キャベツ、にんじんなどが乗っかります。この炒め具合はあの中華鍋を豪快に振る作業からでしか生まれません。
このお店のスタッフは全員女性です。そして厨房で中華鍋をふっているのも女性。炎を発しながらおいしそうにやるアレです。普通、重い鍋をふる作業は男がやるものと思っていました。でもここでは女性がガンガンやっているのです。両手を使って器用な手さばきです。
そして実際盛られた野菜はシャキシャキ感を残しながらも、ちゃんと炒められていて、みそスープとのマッチングがばっちり。麺と野菜とスープを混ぜて食べるあの瞬間にしあわせな気持ちになります。
中華鍋はそれなりに修行した男がやるもの。男がやらないと美味しいものはできないと思い込んでいました。そんなことはないのですね。作り方と手順さえあればできるということです。どれだけ先入観に支配されているのかをラーメン一杯から知ることができました。
思い込みを疑ってみる