とある会社のリーダー研修で大分を訪れました。子供の頃に家族旅行で別府に一度、サラリーマン時代に一度訪れたくらい。初めてに近い土地でした。前日夜に到着、空港からバスで大分駅前に。駅はライトアップされていました。最近リニューアルされたそうです。
大分と言えば・・・の質問に返ってきた答えは、「干ししいたけ」と「かぼす」。干ししいたけは生産量が日本一。農林水産大臣賞をとった人がゴロゴロいるそうです。時期が分散するしいたけと稲を合わせてやる農家もありますが、しいたけ一本の農家もかなりいるとのことです。
かぼすはグリーンかぼすといって香りが強く黄色くならないものがメイン。大分の郷土料理「だんご汁」や豚汁などの汁物にかけたり、とり天をさっぱり食べたりするのが定番。食卓でも「かぼすないの?」という会話がある感じで、しぼった汁を冷凍して痛まないようにしてストックしているくらいだそうです。ホテルの朝食にもかぼす汁がもれなく置いてありました。
大分は人工湯出量を加えると日本一。別府や湯布院といった温泉地が有名ですね。地元の人はそういうところには行きません。長湯温泉など田舎の方へ行けばたくさん穴場の温泉があります。
隠れた景勝地として、内成棚田(うちなりたなだ)があります。日本棚田百選にも選ばれている知る人ぞ知る場所。いびつな形の田んぼが多い地域性の中、地元の人たちが景観を守るために頑張っていらっしゃいます。
海が近く魚がおいしいのもうれしいところ。ここでももれなく「かぼすブリ」が大分ブランド。身が締まって脂ののりが良いと評判です。「東京に住んでいたとき、スーパーで買った魚はにおいが気になりました。鮮度の違いですかね?」担当の方がおっしゃってました。そうなんですね、きっと。秋はイカもおいしいそうです。たまらないですね。
アジ、サバ、ブリ、カンパチといった新鮮な魚の切身を、醤油、酒、みりん、ショウガ、ゴマ他を合わせたタレに漬け込んでからいただく大分の郷土料理「りゅうきゅう」。食べようとホテルでおすすめのお店が紹介してあり行ってみたら、なんとその日はお休み。残念でした。
おみやげで買ったかぼす汁とかぼす胡椒。かぼす汁は焼酎に入れるとまろやかな味になりました。いろいろな料理にアクセントになりますね。かぼす胡椒はゆず胡椒よりやさしい味で家族にも好評でした。
名残惜しさも手伝って、空港でしいたけホットドックとかぼすアイスティーセットを注文。しいたけはどこに入っているの?(笑)という感じでしたが、大分を味わいながら帰路に着きました。(2020.2.13取材)