ご当地紹介

生糸から精密機器、須坂はものづくりが根づいた町

長野市に隣接する須坂に行きました。もともとは生糸の町。盆地で扇状地、川が運ぶ砂もあり桑の木が育ちやすい土壌を生かした産業です。その時代は糸の状態でアメリカに輸出していました。横浜に行っても須坂というと名前が通るくらいでした。

女工さんが富岡に出向き技術を学び、地元に戻ってきて広めた歴史があります。蔵の町でもあり、二階が繭の倉庫になっていて、なかには3階建ての家も。儲かっていたことの名残があります。当日は繭でお金を借りることもできたそうです。

精密機器をつくる工場が多い土地というのも特徴です。後にソニーの創業者になる井深大さんが戦後疎開して日本測定器という会社をつくりました。その後、富士通も拠点を構え、最大2000~3000人の従業員がいたときもありました。

北信五岳といって、妙高山、斑尾山、黒姫山 、戸隠山、飯縄山の5つの山を眺めることができる土地で果物も特産品です。傾斜地で水はけがいいので、桑畑をぶどう畑にかえて利用しています。なかでもシャインマスカットは特産品の一つです。

主催者さまからお土産まで頂戴しました。信州須坂老舗百年會のお店のものだそうです。バリエーションが豊富、久々に美味しいお饅頭をいただきました。

帰りの電車は夕暮れ時。学校帰りの高校生がたくさん乗り込んでいました。通学の風景に懐かしさを感じながら帰路に着きました。(2020.12.2取材)