ご当地紹介

「まぐろの町」三崎には逸話がたくさん

三浦商工会議所青年部さんのセミナー登壇。三崎口駅から講演会場まで車で送っていただきました。会場へ向かう車中で「子供の頃は煮魚ばかり食べさせられました。金目が毎晩出て魚ぎらいになりましたよ」とのお話。地元ならでは何ともぜいたくな状況ですね(笑)

三崎と言えばまぐろ。早速まぐろの美味しいお店はどこですか?と訊いたところ、開口一番返ってきた答えは「くろば亭」。伝説のまぐろ漁師から始まって親子三代でお店をやっています。目玉、骨髄といっためずらしい部位まで食べられるとのこと。ドラマでもよく使われるそうです。産直センター「うらり」も見どころです。

地元ならではのとっておき情報ということで、城ヶ島にある磯料理「かねあ」のまぐろはめちゃくちゃ美味しいそうです。まぐろ問屋の人がやっていて、いいまぐろを仕入れているのが理由です。

京急がやっている「まぐろキップ」が後押しになり、土日はたくさんの人出があるそうです。

居酒屋には地魚があってコスパもよく、どこへ行ってもおいしい。飲み屋は多く夜遊ぶのもいいところがたくさんあります。比較的アクセスがいいので、これまで宿泊していくという発想はなかったけど、ぜひ泊まっていってくださいとのことでした。

マグロまぐろ漁がバブルで栄えた頃のこと。「船が着いた翌朝、通りを歩くとお金が落ちていた」「三崎には売上日本一の居酒屋があった」船員さんたちは陸に上がる2週間でお金を使い切るという噂があったそうです。また町には歯医者さんと理容室が多い。これも2週間の間で歯を治し、散髪をするから。面白いですよね。

まぐろだけでなく野菜も美味しいところです。気候が温暖なのでめずらしい三毛作ができる場所。後日、地元の農家さんから送っていただいたレタスと大根たち。各々に種類があります。穫れたてレタスのシャキシャキ感、大根のもつ甘さは忘れられない味です。

都心からそんなに離れていなくて、気候が温暖、海があるということで作家がこの地を訪れたり、移住者も入ってきています。「新しい価値を求めているしつくっていかないといけない」これまでまぐろ一本で食べてきた町に新しい風が送りこまれています。

今回は、三浦商工会議所青年部の方にお話を伺いました。年の瀬に初めて訪れた三崎。食がバツグン、都心から日帰りできる好立地であることはもちろん、地元青年部のみなさんのあたたかさが一番心に沁みました。夜の講演だったので次回はぜひ昼間に一日かけてまわってみたいたのしい町です。(2019.12.17取材)