ご当地紹介

お茶と大井川の歴史が息づく静岡島田

お茶の町島田。江戸時代から明治になり、武士ができなくなったことから何か仕事にしようと山を開墾して始まったのがお茶づくりの起源。牧之原台地の開拓がそれにあたります。やぶきたブレンドのおもしろCMで知られているハラダ製茶は創業100年の地元企業です。

「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と唄われるように川越制度があるところとしても有名です。

大井川は東海道最大の難所で、増水のため川留めになると、旅人は水が引くのを何日も待つことがありました。当初川越しの管理・統制は、島田代官や宿場役人の役目でしたが、元禄9(1696)年に新たに川庄屋と年行事が任命され、川越制度が確立されていきました。年行事(ねんぎょうじ)は、川越人足を勤めた者の中から高齢者があてられ、川越料金の徴収、帳簿の記載、人足の配置などを行いました。川庄屋(かわしょうや)は、伝馬方の中から選ばれ、その日の川越料金を決定するのが主な仕事でした。(島田市博物館ホームページより引用)

川の渡し方にはいろいろあり、それにより料金が違いました。担ぎ手が台を持って渡す方法を蓮台越しと呼びます。増水で川止めになったときは川を渡れないため、飲食や宿屋が求められたことで宿場町として栄えた歴史があるそうです。

蓬莱橋は世界一長い木造歩道橋としてギネス認定されています。牧之原台地の開墾のため、明治12(1879)年に架けられた農業用の橋です。全長897.4メートル!担当の方から即数字が出てくるのはさすが。長さに引っ掛けてネーミングされた「やくなし茶屋」は物産販売店としてにぎわっています。

大井川鉄道では毎日1往復でSLが運行されています。土日のトーマス号はファンや子供たちに人気です。沿線にあるKADODE OOIGAWAは県下最大級の体験型フードパーク。行ってみたいですね。

講演会場の大井神社参道は厳かな空気が流れるところ。結婚式会場としても使われていて当日もきれいな花嫁さんの姿を見ることできました。古くから花嫁の髪型として多くの人に結われてきた日本髪、文金高島田の島田は島田まげのことでこちらが発祥。なるほどですね。

近所でおいしいお店は?と質問。どじょう料理のやぶや、つばめは魚介豚骨のダブルスープに細麺がからんで美味なラーメンなど名前が挙がっていました。

駅までの帰り道にある老舗清水屋さんで黒大奴をお土産購入。あんこ好きにはたまらない味でした。今回もご担当の方からあたたかく丁寧にたのしいお話をいただきました。ありがとうございました。(2020.9.8取材)