ご当地紹介

かばんとコウノトリとあったかい人たち豊岡

兵庫県北部に位置する豊岡。開口一番出たのが「お菓子の神様」の話題。中嶋神社にはお菓子の神様がまつられ総本社の役割を担っています。全国のに七社の分社があります。中嶋神社の菓子祭には多数の人が訪れます。観光資源開発の一環としても力が入っているとのことでした。

千年の伝統に培われたかばんの産地でもあります。全国トップクラスの生産量を誇り、かばんに関係した企業が集まった「かばん団地」もあります。その昔、お母さんの内職から始まった産業とのことでした。

日本で最後の野生コウノトリの生息地でもあります。半世紀以上にわたる保護生育活動で200羽が暮らしています。市長のリーダーシップのもとのコウノトリが住める環境づくりに注力。餌代で年間1億円かかったうわさもあるそうです。

これって何だかわかります?「巣塔」と言います。人工的につくられたコウノトリの巣ですね。あちこちに立っています。ぜひ見たいと無理を言ったら帰りの車でわざわざ近くまで行っていただきました。食事の時間になったらコウノトリが戻ってくるそうです。

巣塔が立つエリアでは花火大会が行われます。尺玉単位の大きな花火です。半径何メートルかの中の巣塔が入るので中止にするかしないかになったエピソードまであるとのこと。それだけ大切にしているのですね。地元の方によると「どこにでもいる」そうですが、その日はあいにく会うことができませんでした。その代わり、広がる川岸で美しい夕日を見ることができました。

今回も職員さんあげていろんな話であたたかく迎えていただきました。冬は松葉ガニで城崎温泉をはじめとした温泉の起点にもなる豊岡。まだまだ居たい気持ちを抑えつつ家路につきました。(2020.10.15取材)